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FXRSのサスペンションを考える(オーリンズ、IKON、デイトナ)

Published | 2020年5月6日  Photo | --

僕のFXRについているサスペンションは、米国プログレッシブ(PROGRESSIVE)412サスペンションというもの。価格は4万円ほどで、比較的安いのが魅力です。このサスペンション自体は比較的良いものだと思いますが、僕のFXRについてるのは11inch(中古車で購入時にすでに装着済)。ちょっと低すぎるのと、突き上げがすごくてちょっとした凹みでも強烈な衝撃を受けます。そこで、サスペンションをもう少し快適なものに変えたいと思い始めました。

サスの長さを決める

さて、サスペンションを選ぶ前にまずは、交換するサスペンションの長さを決めます。現在は11インチがついており、今回はこれを11.6(296mm)〜12インチ(305mm)くらいにしたいと思いっています。というのも現在フロントが2インチ下がっており、計算上リアサスは12インチ前後で車体が地面と平行になるはずだからです(12インチは少し長いかもしれませんが)。理想は11.6〜8インチあたりでしょうか。

というわけで、11.6〜11.8インチあたりのサスペンションを探してみることにします。

フロントサスは2インチダウン。リアサスは11インチがついています。

FXRのサスペンション選択肢

…が。調べてみると、FXRは専用のサスペンションがあまりないことに気づきます。オーリンズやデイトナなどを見ても、適合欄にFXRの文字は全くなし。ただよくよく調べると、どうやらスポーツスターのサスペンションを流用できるようです。というわけで、スポーツスターのサスペンションでいくつか候補を選んでみました。それが以下の4種類。

Tramp cycle「MONO-RT」リアショック

大阪のカスタムショップ「Tramp cycle」のサスペンション「MONO-RT」。以前はオーリンズのTrampオリジナル版も製作されていましたが、このほどこちらのサスに代わったようです。ビジュアルは個人的に最もかっこいいと思います。ちなみにサス全長は290mm(+10mm調整可能)、330mm(+10mm調整可能)が用意されています。さらにオプションの「延長エンドアイ」というパーツを取り付けることで、追加で+10mmまたは+20mmの車高アップも可能(290mmのサスだと本体の調整で+10mm、さらにこのパーツで+10mm/20mmのアップ。つまり310〜320mm)。価格は本体が76,890円(税込)で、延長エンドアイが11,000円(税込)。僕が欲しいサイズは11.6-11.8インチなので延長エンドアイは不要なものの7.7万円は…うぅ、高い。
リンク:Tramp cycle

無段階のスプリングプリロード調整に プラス10mmの車高調整、24段階の伸び側減衰力調整機能を備えたアジャスタブルタイプのサスペンション。

オーリンズHD145e(11.6inch/296mm)

言わずとしれたオーリンズ。296mmは以前乗っていた883Rにもつけていて、大変乗り心地が良かったので、間違いのない商品です。ただ、高い(8万円オーバー)のと私ごときの腕前では使いこなせていないはず…という点が気になる。
リンク:オーリンズ公式サイト

オーリンズ HD145e

IKON 7610-1622(11.4inch/292mm)

もともと1857年にオランダで創業したサスペンションメーカー「KONI」が、バイク用サスペンションの製造特許を別会社に譲渡して作られ始めたのが「IKON」。性能に対する評判は高く、IKONとなってからはリーズナブルな価格(約4万円。2020年5月現在)と、ストリートでは十分な性能で人気とか(スポーツモデルほど高性能ではない)。うーん、僕にぴったりな気がする。ちなみにサスペンションの長さはオーリンズより4mm短い。
リンク:IKON公式サイト

IKON。豊富なバリエーションも魅力。

デイトナ コンフォートリア・サスペンション(11.6inch/296mm)

日本が誇るバイクパーツメーカー「デイトナ」社のサスペンション。名前の通り、11.6inchというショートサスながら、快適な乗り心地を実現。さらにはノーマルの最大荷重を確保しつつ、2人乗りもできるようです。そして何よりすごいのが価格! なんと3万円を切る価格(26,000円。2020年5月現在)。しかも、amazonだと22,137円(上記同月)ですよ。安すぎる…。ただ気になるのが、ネット上でもほっとんどレビューなどを見つけられないこと。デイトナさんの商品なので間違いないとは思いますが…そこが不安なポイントですね。
リンク:デイトナ公式サイト

コンフォート・リアサスペンション。プログレッシブと似ている。

僕ごときにオーリンズは…。見た目重視でTrampか。コスト重視でデイトナ!?

この4つの選択肢で、まずオーリンズは選択肢から外しました。以前、装着していた感じから商品としては非常に良いものだとはわかりましたが、上述の通り僕には豚に真珠状態だと思うのです。対してスピードも出さず、コーナーでも比較的ゆっくりと曲がる私にオーリンズなんぞ…。もったいない。ということで、私のサスペンション選びはTrampとIKON、デイトナに絞られました。

「おい、Trampもお前にはもったいないだろう」と思った方。そのとおりです! ただ…見た目が格好良すぎて、見た目重視で選択肢には残すことに。

まずはコスト重視のIKONかデイトナを検討

IKONはデイトナ(26,000円)の倍近い価格(IKONは49,500円〜)ですが、OH(オーバーホール)できるのが魅力の1つ。OHは15,000円ほどでできるので、長く使えそうです(OHは3-4万キロごととのこと。つまり4〜5年ごと…かな。僕の場合)。一方でデイトナはOHも出来なくはないと思いますが、メーカーが公式に実施していませんので、使い捨てのようになるかなと。まぁ4年後にもう1つ新品にしてもIKONと価格がほぼ同じですが、OHできるという点にメーカーの本気度を感じるのも確か。

一方のデイトナは内容的にはコストも製造メーカーの安心感も文句なし。ただ…レビューが殆どないのが怖い。マジェスティなど国産車のレビュー(リンク先:amazon)は多く、かつ高評価なのでおそらく大丈夫だとは思うのですが、一抹の不安はあります。

やっぱりカッコいい。Tramp「MONO-RT」

お財布と相談するにデイトナ1択なのですが…どうにも「気になる」のが、Tramp。かっこいいんですよね、これ。デイトナが23,000円として、こちらは77,000円。なんと54,000円差!! 普通に考えればありえない。もちろん性能やデザインを考えれば、見合った価格差であることはわかる。しかし性能においては僕ではおそらくはその違いはわからないレベルのはず。なら、見た目だけに77,000円も突っ込んでいいのか…ということに。駄目だろ…それは…。

ただ290mm+10mmの300mm(11.8インチ)というサイズも絶妙で、かなり気になることも確か。デザインに加えて、サイズも絶妙…ときたか(買う気満々…笑)。と、悩んでいるとTrampのサイトに以下のような文言が。

TRAMP×RacingBrosの前後サスペンションは調整範囲が幅広く、その違いを実感する事で好みのセッティングを見つけるという楽しみを内包しています。もちろん消耗品の交換やオーバーホールなどのアフターメンテナンスも万全です。

決してレースや走りだけを意識したサスペンションではなく、タイトな交差点での旋回性や路面追従性を重視した完全日本仕様のストリートサスペンションに仕上げられており、日本の美しい山並みを駆け抜けるワインディングでも、その秀でた性能を発揮します。

Tramp official website

よし!! 買おう。明日Trampさんに電話して聞いてみよう。フロント2インチダウンだと290mmか300mmかどちらがいいの?って。笑 でもこれ、リアをTramp製に変えたらフロントスプリングも変えたくなりそうだな…。もう沼ですな。

Trampさんと話してわかったこと

翌日、さっそくTrampに電話。すると、電話口でいろいろと教えてもらえました。

とのことでした。すごく丁寧に対応していただき、とうとう購入を決断!! FXR向けに多少の調整をしてもらった上で出荷してもらえることになりました。77,000円は手痛い出費ですが、きっとその分の性能、見た目が得られるはず。到着が楽しみだ。