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ダイナとFXRの違い。FXRは強烈な鼓動(振動)マシン

Posted | 2020年3月3日  Photo | --

FXRに乗っていると、「ダイナと何が違うの?」とか、「なぜダイナから、わざわざFXRなんていうマニアックなハーレーに乗り換えたの?」と、質問を受けることが多々あります。確かに僕の場合、知人のFXRに乗って一目惚れ(?)したから乗っているけれど、今だと普通はFXRに乗ろうなんて思わないですよね。というより、「FXRって何?」という方も多いのではないでしょうか。…ただ、それはすごくもったいない。

最強の鼓動マシン

僕は、FXRがハーレーの中でも屈指の鼓動マシンだと思っています。これまでエボ ソフテイル、ツインカム88 ダイナ、さらにはスポーツスター883を所有、またショベルやスポーツスター1200SやCなどさまざまなハーレーにも乗らせてもらいました。その結果ですが、僕はFXRの鼓動が最も好きでした。もちろんショベルあたりは鼓動に加えて、独特の味わいがあるのも確かで、人によってはショベルのほうが良いという方もいるでしょう。あくまで、僕は…というお話です。

ただこの良さを一人でも多くの方に知ってもらいたい。そんな気持ちから、FXRの「良さ」について書きました。ダイナと比較しながら記載しましたので、是非参考にしてみてください。

初めて買ったハーレーは、2002年式ダイナ・ローライダー

ノーマルスタイルは2001〜2003年までのFXDLが一番だと思う。個人的に。

まずは、僕が以前乗っていたダイナの紹介から。2002年式のダイナ・ローライダーで、エンジンは「Twincam88(ツインカム88。排気量は1450cc)」でした。当時は、先代エンジンの「エボリューション」からツインカムに変わって間もない頃で、エボ人気が高くツインカムは「ハーレーらしくない」と評価が悪かったのを覚えています。特にソフテイルは「ツインカム88B」という名称で、初搭載されたバランサーが不評でしたね。エボまでは振動のすごかったソフテイルが、いきなり無振動になったのだから、がっかりというより、驚いてしまった人が多かったのだと思います。

ただ僕もソフテイルは、あまり趣味に合わず、ダイナを選択しました。国産に乗っていた人間からすると、あのダイナのユサユサと揺れるエンジンや、ドカドカという走り出しは衝撃でしたからね。子供の頃「ターミーネーター2」でファットボーイ(FLSTF)に憧れていたので、スタイルではソフテイルが良かったんですが…。

ダイナとFXRの違い – 1
【エンジン】振動が収束しない!? それがFXR

FXRは振動を完全に打ち消さず、細かい振動「だけ」を取り除いた感じ。

ダイナとFXR、振動面での違いは収縮の有無です。ダイナもFXRも両方ラバーマウントで、似たような振動吸収をしそうですが、実はまったく違います。ラバーマウントと言っても、ダイナは2点ラバーマウント、FXRは3点ラバーマウントとマウント方式が異なるからです。

ダイナの振動

アイドリングはエンジンがユサユサと揺れ、走り出すとズダダダダとハーレーらしい振動を楽しめます。これが55km/h前くらいまで続き、55km/h超えるとピタリと振動が収束、ほぼ無振動になります。

僕の個人的感想ですが…。これが物足りなかった。

確かに100km/hくらいだと振動は不要なですが、60-90km/hくらいって個人的にはのんびり流す感覚があるんですよね。特に55-65km/hあたりで巡航することは多々あるので、ここで振動がないのはあまり楽しくなかったですね。

FXRの振動

ずっと振動があります(笑)。ただ速度域で微妙に振動の質が違うので、それぞれ書いてみます。

停車時

ここはダイナと質が似ています。ラバーマウントらしく、かなりエンジンが揺れます(ただ振動の大きさは、ダイナの方があります)。リジッドマウントのエボソフテイルやスポーツスターの硬質な振動とは、全く違います。

60km/hまで

停車から発進にかけては、ブルブルと大きな振動を伴って加速していきます。ここもダイナと似ていますね。違うのは、50km/hあたりからです。

ダイナは50km/h付近から急速に振動が収束し、60km/hには無振動になります。FXRは50km/hでは振動が全然収束せず、残り続けます。50km/hから60km/hあたりは、スポーツスター883に近いなぁという印象です。ここは非常に気持の良い速度域で、ズドドドドというハーレーらしい巡航音とともに走ることができます。

60km/h〜90km/hあたり

スポーツスターは60km/hを超えると細かい振動が出始め、80km/hあたりからミラーなどが見えづらくなってくると思います。しかしFXRは、ラバーマウントのため、60km/hを超えても細かい振動は少なく、大きめの振動が保たれます。この60-90km/hあたりの速度域は、もっともFXRを楽しめるところですね。僕は70km/hくらいが、サウンドと鼓動のバランスが最も良いと思っています。いつまでも走り続けたくなる…まさにそんな乗り味です。

90km/hオーバー

ここから先は少し振動が細かくなってきます。さすがにエボソフテイルやスポーツスターほどではありませんが、それなりです。ただ100km/hを超えてくると、逆に振動は収束していき、110km/hあたりではかなり振動は減少します(大きいものも、小さいものも。ただし無振動にはなりません)。100km/h付近だと、僕は鼓動よりも、「早く移動したい」というのがメインになりますからちょうどよいと思っています。

ちなみに110km/h以上だとどうなるか。残念ながら僕は、ビビってそれ以上の速度で走ったことがありませんのでわかりません…。

ラバーマウントの性能
ラバーマウント本来の機能である振動吸収という意味では、ダイナのフレームと2点ラバーマウントはかなり進化してると言えますね。FXRが50km/h以上でも振動を消せないのに対して、ダイナはほぼ消してますから。

ダイナとFXRの違い 2
【サイズ】コンパクトなボディサイズ

エボとツインカムでは、サイズ以上にパワーもぜんぜん違う。

最大の違いは、全長。FXR 2330mm、1998年式FXDL 2390mmと60mmの差があります。この差が結構大きくて、FXRは横から見ればかなりコンパクトに見えます。ちなみにスポーツスターはXL1200Xで2160mm、XL883Nで2150mm。さすがにスポーツスターほどコンパクトではありません。

なおダイナとは、重量も違います。FXRが265kgでダイナローライダーが275kg(1998年式)。おおよそ10kgの差があります。

ダイナとFXRの違い 3
【ルックス】賛否両論の三角窓

FXRの三角窓。当時はすごい不人気だったようです。

ルックスの違いで、一番大きいのがシート下の三角窓。発売当初から、ここが賛否両論で、「国産車みたい」と避ける人も多かったようです。現在はどうなんだろう…。僕はありだけど…。まぁ確かにデザイン的にはダイナのバッテリーボックスの方が良いですかね。初代ローライダーもそうですし。

まとめ

コンパクトなので取り回しもしやすいのが魅力です。

僕がツインカム88ダイナに乗っていた10年前、はじめてFXRに乗った衝撃はいまだに忘れられません。振動が収束するどころか、60km/hでもガシガシ伝わってくる…。無振動になるダイナが不満な僕には、「これが理想だ!」と革新しました。その後エボ ソフテイルや883、ショベルにも乗ってみましたが、僕の中ではFXRがNO.1であり続けました。

そしてようやく自分が所有し、今では乗るたびに「最高すぎる」と感動しています。国道を50〜70km/h、高速を90km/h前後で流してもいい。もちろんFXRはスポーツモデルなので、もっとスポーツライドをするべきなのかもしれません…。ただ、普通に走っても十分気持ちいいのです。

鼓動好きなら、FXRは間違いなく楽しめるハーレー

ショベルやそれ以前のエンジンは、さらに味わいがあるかもしれません。しかし、比較的信頼性の高いエボリューションエンジンを搭載し、安心して乗れるという点で、FXRはかなりアドバンテージがあると思います。もしちょっと刺激の強いハーレーを探しているなら、FXRも是非検討してみてください。

そもそもの絶対数が少ない。程度の良い車両は絶滅危惧

もともと不人気車なので(涙)、タマ数が少ないFXR。

FXRの残念な点は、在庫数が圧倒的に少ないことです。この記事を作成している2020年春では、中古車サイトでも在庫が10台程しかありません。そしてどれも状態良いとは言えなさそうなものばかり。根気よく出物を待つしかなさそうです。

たまに99年に登場したハーレーダビッドソン社初のCVOモデル、FXR 2、3あたりが販売されていることもあります。ハーレーは96年式以降エンジンの塗装技術が向上し質感が大きく向上しているので、クオリティ重視の方はこちらを狙ってもいいかもしれませんね。スタイルが少し特徴的なのと、メーターが米国マイル仕様のものがほとんどなので、そこはご注意ください。

エボリューションエンジンを選ぶ時の参考情報

ちなみにFXRに限らずエボリューションモデルは、以下の年式ごとに機械的な変更を受けています。是非参考にしてみてください。

1985年乾式クラッチから湿式クラッチを採用している。またエンジンはシリンダーヘッドからクランクケースまでを1本のスタッドボルトで貫通させ、剛性アップと、オイル漏れを防止している。
1990年ケイヒン製CVキャブレターを採用。初心者にも優しいキャブレターゆえにレスポンスは鈍めで採用当初はかなり叩かれた。しかし低速から高速域までの幅広いカバー領域と扱いやすさから見直されてきている。
1993年クランクケースの内圧を逃がす仕組みの、新しいブリージングシステムを取り入れる。
1995年現代のハーレーに採用されているフューエルインジェクションシステムが、一部モデルに導入された。
エボリューション・エンジンの機械的進化

Goo-BikeのFXR在庫ページ

いちいち検索するのが面倒な方のために、Gooバイクさんのリンクを貼っておきますね。
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