Harley-Davidson, Travel, Gadgets, Tennis…
僕のFXRSは1992年式。1992年は僕が中学生だったのですが、その頃はハーレーダビッドソンどころか、オートバイ自体にち〜っとも興味がございませんでした。まだ田舎の純朴なテニス少年だったのです(下手でしたが汗)。1991年にはターミーネーター2が上映されていたようなので、ハーレーダビッドソンというバイク自体は、とにかく大きなバイクというくらいの認識はあったと思いますが…。ただその程度ですから、自分のバイクが1992年式と言われてもあまりピンと来ないわけです。ただ最近、ぼんやりとメルカリを見ていたら(これが無駄遣いの元凶…)、なんと1992年式のハーレーダビッドソン・ジャパンのカタログが出品されているではありませんか。
出品価格は2,000円。本来は無料のカタログですが、30年保存いただいていたことを考えれば2,000円も頷ける価格。出品されている写真を見る限り、カタログの状態も良さそうですので購入してみることに。
購入数日後にカタログが到着。思った以上に状態はよく、ほぼ破れなどありませんでした(残念なことに我がFXRSのページのみ少しシミが!)。というわけでカタログを何ページか抜粋しつつ、かんたんにご紹介したいと思います。
ちなみにカタログは、スポーツスターシリーズ、ダイナグライドシリーズ、ローライダーシリーズ(FXR)、ソフテイルシリーズ、エレクトラグライド・ツアーグライドシリーズの5シリーズの紹介となっています。それではまず、スポーツスターシリーズから。
スポーツスターは4モデル構成になっていますね。XLH883、XLH883ハガー、XLH883デラックス、XLH1200というラインアップ。スタンダードモデルであるXLH883やXLH883ハガーは、チェーンドライブを採用しています。一方で上級グレードとされるXLH883デラックスとXLH1200は現行車同様にベルトドライブ。またトリプルツリー(フロントフォークの上にある三叉)は下段部分が素地(ブラック)仕上げとなっており、上位モデルと結構差別化されてる仕様です。
スポーツスターに続くのが、ローライダーシリーズ。FXRシリーズという方が実態に即してると思うのですが、この頃はローライダーシリーズと名付けられていたようですね。ラインアップはスタンダードモデルのFXR(スーパーグライド)から始まり、FXRS(ローライダー)、FXRS-S(ローライダースポーツ)、FXRS-C(ローライダーコンバーチブル)、FXLR(ローライダーカスタム)、FXRT(スポーツグライド)の6モデル展開。当時のハーレーダビッドソンのシリーズ(ファミリーという言葉はまだ使われておりませんでした)の中では、最もモデル数が多いですね。ちなみにFXRが最もスタンダードで、FXRSをローライダーの起点としてスポーツ、コンバーチブル、カスタム、スポーツグライドと派生モデルがあります。最も高額なのは、FXLR(ローライダーカスタム)ですね。
個人的にはローライダーシリーズを名乗る中、タンクに2連メーターがあるFXRSが一番ローライダーを象徴している用に思いますね。ただカタログ写真だと、ヘッドライトの向きが明らかに上に向いていて少しがっかりです。笑
1991年よりラインアップに加わった新開発のダイナグライドシリーズ。1991年に登場した初回モデルは限定生産のFXDB(スタージス)でしたが、1992年にはFXDB(92年は1700台限定)に続いてFXDC(ダイナ・グライド・カスタム)も発売されました。1993年からはFXRが激減して、ダイナが一気にラインアップを拡大しますが、92年はこの2モデルのみ。
2022年の現在では主力モデルのソフテイルも、この頃は4モデルのみ(FL系2モデル、FX系2モデル)の控えめな展開。1984年の登場から8年を経て、まだこの程度なので米国ではあまり人気がなかったのでしょうか。ちなみに92年のラインアップはFLSTC(ソフテイル・ヘリテイジ・クラシック)、FLSTF(ファットボーイ)、FXSTS(スプリンガー・ソフテイル)、FXSTC(ソフテイル・カスタム)でした。ファットボーイは前年のターミネーター2の上映で人気を博していたのでしょう。カタログ内で取り扱いも大きかったです。
ツアラーモデルは当時、エレクトラグライドシリーズまたはツアーグライドシリーズと呼ばれていました。ラインアップは5モデルで、現行のFLTR(ロードグライド)の先祖であるFLTC-Ultra(ツアーグライド・ウルトラクラシック)、FLHTC-Ultra(エレクトラグライド・ウルトラクラシック)、FLHTC-Ultra S/C(エレクトラグライド・ウルトラクラシック・サイドカー)、FLHTC(エレクトラグライド・クラシック)、FLHR(ロードキング)の先祖であるFLHS(エレクトラグライド・スポーツ)。ロードキングがスポーツモデルであったことには驚きますね。
最後に諸元表一覧です。いや、このカタログ非常に面白かったです。2000円の価値、ありました笑