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エンジンのリンクル塗装に挑戦

Published | 2021年12月28日  Photo | --

VHTリンクル塗装スプレー

3年ほど前にFXRSを購入して以来、ずっと気になっているのがエンジンの塗装劣化。僕のFXRSは92年式なのですが、この年代のリンクル塗装はどうも弱いらしく、ポロポロと塗装が剥がれてくるんですよね…。96年式あたりから塗装がぐっと良くなってるようなのですが…涙 以前乗っていた99年式のFLSTCなんかは、かなりキレイで剥がれなどほぼなかったのでやはりそうなのでしょうね。まぁいつかOH(オーバーホール)の時にでも、塗ろうかなと思って諦めていたのですが、近所のバイク店で「リンクル塗装のスプレーがあるから、それで補修くらいなら素人でも簡単にできるよ」と、聞いたので、チャレンジしてみることにしました。

こちらが92年式FXRSのエンジン。塗装は剥がれてるし、シリンダーフィンも煤けてます。
1999年式FLSTCのエンジン。20年以上経ってもリンクルの剥がれは一切ありませんでした。

購入したのはこちらのスプレー。アメリカ製のVHTリンクルスプレーというもの。価格は2000円オーバーとなかなか効果ですが、もしキレイに塗れるなら安すぎる買い物です。エンジンを塗装するとなると外して、塗装して、組み付けてとかなり費用が掛かりますからね。果たして…笑

現状確認

塗装が剥がれてるだけではなく、退色も相当なもの。悲しい涙

いかにカスタムしてもエンジンがこれでは、やはりテンションが下がります。藁をもすがる気持ちで、このVHTリンクルスプレーに賭けます!

塗装手順

すみません。塗装自体は簡単だったのですが、かなり集中して作業したため写真を取るのを忘れてしまいました。手順は以下の通り。

  1. スプレー缶を温める
    夏場ならそのまま塗装しても可能かと思いますが、僕は気温10度程度の冬日に作業したので温めました。温め方はバケツに40度くらいのお湯を入れて10分ほどスプレー缶をつけておくだけ。
  2. 紙コップに塗料を入れる
    スプレーのまま塗る製品なのですが、今回はエンジンのため紙コップにスプレーし塗料をためてから、筆塗りしました。
  3. 脱脂&筆で塗る
    塗装する面は完全に脱脂が必須のようです(取説にも記載あり)。パーツクリーナーでしっかり脱脂して乾いてから、筆を使って塗りました。
  4. 加熱
    夏場なら日光に当てているだけで、縮みパターンが出てくるようなのですね。僕の場合は、エンジン始動しエンジンの熱で縮ませました。エンジンだと急激に熱が入ってパターンが汚くなるか心配だったので、小さな面でテストしてからとしました(幸い、パターンはきれいに出ました)。
  5. 完了
    塗装が硬化したら、完成です。硬化はおよそ24時間とのことでした。
  6. おまけ:塗装の修正
    液垂れして他の箇所に着いちゃった!というときですが、下記の塗装剥がし剤で簡単に修復できます。何度もトライできるのも、このVHTリンクルスプレーのおすすめポイントですね。

このような感じで、塗装は非常に簡単です。僕はスプレー塗装をまったく経験したことがないのですが、筆塗りなら簡単に塗ることができました。エンジン全体を塗るなど、大きな面だとスプレー必須なのでしょうが、今回のような修復程度なら筆がおすすめです。

完成

素人の仕事なので完璧ではありませんが、かなりキレイになりました。
いかがですか?これ。上の塗装前と比べてみてください。雲泥の差。
エンジンがキレイと、バイクが一気にきれいに見えます!

まとめ

今回、初めての塗装で不安もありましたが、やって大正解。というより、この塗料、すごいですよ。2000円くらいでエンジンがここまできれいになるのは、コスパがすごすぎる…。もちろんプロに出せばさらにきれいになるのでしょうけれども、10万円オーバーは必須。また車両も長期でバイク店でお預かりになることを思えば、かなりおすすめの方法かと思います。もしエボなどに古めのハーレーにお乗りで、エンジンの塗装に悩んでおられる方がいれば、是非試してみてください。